そのイライラやうつ、低血糖?
梅雨が終わり、暑くなってきましたね。もう少しで8月、夏休みもすぐそこです!
手軽に食べられる麺ばかりを、ついつい食べてしまう季節、
皆さんはどんなものを食べていますか?
さて、「低血糖症」という言葉を聞いたことありますか?
朝はだるくて起きられない、夕方はイライラする、抑うつや倦怠感があり、頭痛がする…
このような症状で悩んでいる人は少なくないと思います。
うつ病や統合失調症、パニック障害などの
精神疾患でも同じような症状が起きるため、
心療内科で診てもらっている方もいるかもしれません。
でも、もしかしたらその症状は「低血糖症」のせいで起きているかも…?
「血糖」と聞くと、血糖値が下がりにくい
「糖尿病」を連想するかもしれないですが、
「低血糖症」とは、血糖値が低く上がりにくいために起こるものです。
この低血糖症は糖尿病や副腎の機能が弱い家系に遺伝しやすく、
また、食生活の乱れやストレスなどによっても発症する可能性があります。
生活習慣が乱れている現在の人達は、
この「低血糖症」になりやすいといってもいいでしょう。
低血糖症の原因
精白米やスナック菓子などの精製された食品を大量、または頻繁に食べると、
その糖分が体内で吸収されて急激に血糖値を上げます。
急激に血糖値が上がるとインスリンというホルモンが
大量に出されて血糖値が急降下します。
脳の主なエネルギー源はブドウ糖であるため、
低血糖状態になると今度は血糖値を上げるための
アドレナリンなどのホルモンを分泌します。
この血糖値を上げるためのアドレナリンは過剰に分泌されると、
キレやすくなったり、不安を強く抱いたりしてしまうのです。
食事の偏り→脳の栄養不足→神経伝達物質の乱れ→うつなどの症状
といった流れです。
低血糖症の症状
では、この低血糖症はどのような症状を引き起こすのでしょうか?
*落ち込みやすい
*怒りが抑えられない
*イライラする
*甘いものが無性に食べたくなる
*集中力がない
*手がしびれる
*頭痛がある
*朝に疲労感がある
*日光がまぶしすぎる
急激に血糖値が上がるタイプ、
食事をしても血糖値が上がりにくいタイプなど、
低血糖症にも数種類のタイプがあり、
出る症状にも個人差があります。
食事の工夫
血糖値が安定しにくい人でも、食事を工夫することによって、防ぐことができます。
精製したものより、未精製なものを
精製された白米や食パン、白砂糖などを多く使われているお菓子は
血糖値を上げやすい食品です。
白米より玄米や雑穀ごはん、胚芽パンなどに変えてみましょう。
食べる順番を変える
食事の始めにご飯などの炭水化物を食べると、血糖値が上がりやすくなります。
汁物やサラダ、お肉などを先に少し食べてからご飯を食べるようにしましょう。
ゆっくり食べる
ゆっくり食べることでも、血糖値の急激な上昇を抑えることができます。
よく噛んで食べるように意識してみましょう。
間食を工夫する
食事と食事の間が長い時は間食を摂りましょう。
スナック菓子や糖分の多い飲料水などは、血糖を急激に上げてしまうので控えましょう
高たんぱく質の食品である、甘さ控えめのヨーグルトやチーズなどがオススメです。
実は私も、夕方になるとイライラと手のしびれが起こることがありました。
疲れているときは症状がひどく、食事のとり方に気を付けることで、
改善することができました。
「どのように食べればいいのか、もっと具体的に聞きたい!」
「自分にあった食生活を知りたい!」など、色々あると思います。
まずは、お気軽にお問い合わせください。
担当管理栄養士 : Tomoyo
≪参考文献≫
溝口徹,「うつ」は食べ物が原因だった(2009.6.15)青春新書