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あなたの検査値はどうですか?検査値で見る生活習慣改善法

健康診断の結果が出た方も多いのではないでしょうか。判定がD判定でも見て見ぬふりをしていませんか?生活習慣病とは字のごとく、生活習慣の悪化によって起こる病気です。
 
特に変わらない食事内容でも、体重の変化がなくても、検査値が悪くなっているというのは、何かしらの原因があるということです。
今回も検査値が悪かったでは済ますのでなく、検査値が物語る背景を少しでも理解することによって、今後の食生活の改善の気づきにもなります。ほっとくと命取りになることもあります。
 
今回は生活習慣における脂質代謝の検査値についてです。今後はシリーズを分けてその検査値の見方についてお話したいと思います。
 
*生活習慣病以外の病気や薬の影響でも検査値には影響が出てくることがあります。
 
 

脂質代謝の検査項目が悪いとどうなるか?

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脂質代謝の検査項目の数値が高いと、血管が詰まりやすくなり、脳梗塞、心筋梗塞、動脈硬化などのリスクが高くなります。さらに、肥満や高血圧、糖尿病など、その他疾患を持っているとそのリスクは5~30倍といわれています。そうならないためにも下記の数値と原因を理解していきましょう。
 

中性脂肪(TG) 基準値:30~150㎎/dl

中性脂肪が高い原因は ①糖質過剰 ②夕食の過食 が主な原因であることが多いです。
 
糖質過剰は中性脂肪が大きく上がります。甘いジュースの飲みすぎ、アルコールの飲みすぎ、甘いお菓子の食べすぎ、主食の摂りすぎなどは、血糖値を上げ、肥満を招き、中性脂肪が高値になっていきます。普通の食事をしているのに、検査値が高い場合などは、知らないうちに糖質が過剰になっていないか確認してみてください。
 
中性脂肪は寝ている間につくられるというくらい、夕食の過食には注意が必要です。夕食が遅く、油ものの過剰、アルコールの過剰、デザートなど一気に食べてしまうと、夜はもう活動をしないので中性脂肪が高値になります。1日を通してあまり食べていない、体重も変わらないのに検査値が高い場合は、夕食に偏っていないか、早食いはしていないか、食べてすぐ寝ていないかなどを確認してみてください。
 

HDLコレステロール(HDL)基準値:40㎎/dl以上

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HDLは善玉コレステロールとも言い、全身にあるコレステロールを肝臓に回収してくる作用があります。この数値が基準値以下になる場合は、回収量が減ってきて、血管が詰まりやすくなるということになります。
 
HDLが下がる生活習慣の原因は、肥満、揚げ物などのオメガ6系の油の過剰摂取、運動不足、動物性たんぱく質の制限のしすぎ、大豆製品の過剰摂取などによって、下がることがあります。また、中性脂肪が高いとHDLは逆相関し、数値が下がる傾向があります。こういう場合は減量をすると中性脂肪が下がり、必然的にHDLは上がりやすくなります。
 
HDLを上げる方法としては、有酸素運動が効果的です。運動から導入しやすい方はぜひ体を動かすことから始めてください。また、MCTオイルに含まれる中鎖脂肪酸もHDLを上げる要素があるので、ちょい足しでも効果は出てくるかと思います。
 
 

LDLコレステロール(LDL)基準値:140mg/dl以下

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LDLは悪玉コレステロールとも言い、コレステロールを全身に運び、多くなると血管を詰まらせ、脳梗塞や心筋梗塞などの原因になります。LDLの数値は高すぎるほど危険な状況になります。LDLが上がる生活習慣の原因は、野菜不足、大豆製品不足、洋菓子や乳製品の過剰摂取、青魚不足、運動不足などによって、上がることがあります。 
 
上記の足りない分を補う他にも、オリーブオイルの摂取、亜麻仁油などのオメガ3の油の摂取によっても下げる効果がありますので、普段の使う油を変えてみるのもいいかもしれません。
 
 

L/ H比

検査値には載っていないしことが多いですが、L/H比とはLDLをHDLで割った数値の比率です。この数値が20以上の場合は血管が詰まるリスクが高くなるということになります。例えばLDLが200mg/dlでHDLが60mg/dlだと、200÷60=3.3となります。これは2.0以上になるので大変注意が必要となります。LDLとHDLは単独で見るのではなく比較して見ると、より体の危険度が分かりますので、数値を割って計算してみてください。
 
 
いかがでしたでしょうか。
 
脂質代謝の検査値だけでも色々なことが考えられます。管理栄養士は色々な数値を総合的に判断して病院では指導してくれます。検査値をほっとくのではなく、なぜ悪くなったのかを原因を探り、改善点を少しずつ見出して行けば、次の数値も期待できるのではないかと思います。今まで摂取していない栄養を摂るというイメージでいるとやりやすいかもしれません。次回の検査で改善を目指してみてください。
 
 
担当管理栄養士:大嶋浩俊
 
 
参考文献
・足立 香代子 検査値に基づいた栄養指導 チーム医療(2009)
・足立 香代子 油はすごい。 毎日新聞出版(2016)
 
 
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