食べないと燃えない!?1日3食たべて痩せやすい体になる方法
食べないことでダイエットをしていませんか?実は食べて太ってしまったのなら、食べて痩せることができるのです。
摂取エネルギーを減らすことばかりに気を取られてダイエットすると、必ずリバウンドしてしまいます。そうならないためにも今回は、食べて燃える体づくりについて紹介します。
食べないと燃えない理由
食べないと燃えない理由としては、体のメカニズムが大きな要因を占めます。摂った食事をどのように体の中で燃やしているのか、そのメカニズムを知ると納得できると思います。まずは、食べることによって体の細胞が動き、代謝が上がり、燃える仕組みを知りましょう。
1:基礎代謝
体重計などに乗ると出てくる基礎代謝。基礎代謝とは、生命を維持するために必要な最小のエネルギーのことをいいます。私たちは何もしなくても呼吸をしたり、まばたきをしたりと、活動のためにエネルギーを使っています。そのエネルギーすら食事で摂れていないと、生命を維持するためのエネルギーが摂れていないので、体を燃やすどころではありません。それで体を燃やし続けてしまったら、命に関わります。命の危険と体は判断すると、燃えなくなりエコモードになってしまいます。
そんな状況にもかかわらず、頑張ってジムで走りこんだり、無理な筋トレなどハードな運動をしていませんか?運動をするエネルギーも不足しているのに運動してしまうと、体がよりエネルギー消費をセーブしてしまうため、走れなくなってきたり、パフォーマンスは下がり、ダイエットにも悪い影響を与えます。
以上のことより必要最低限の摂取エネルギーはぜひ摂りましょう。
2:食事誘発性熱産生
字のごとく、食事を摂ることによって誘発される体を燃やす熱産生(エネルギー発生)のことです。
食事で消費するエネルギーは、1日の消費量の1割と言われています。その中で、たんぱく質・脂質・炭水化物はエネルギー代謝としてそれぞれ30%・4%・6%の割合でエネルギーを使います。つまり、たんぱく質をしっかり摂ることによりエネルギー消費を促します。
太るからといって、肉魚などのたんぱく源を敬遠していませんか?たんぱく質は血や筋肉になります。食べないと筋肉も落ちリバウンドしやすい体になってしまいますので、食べて筋肉も保ち、代謝を上げていきましょう。
3食たべて体を燃やそう
1日3食の規則的な食事が望ましい第1の理由は、人間の体に備わっている生体リズムに合わせて3食摂ることが健康的に良いからです。
第2の理由は、1日に必要な栄養素は3食でないと充足しにくいからです。体の生理機能に準じて、必要な栄養素を摂ることが燃える環境を作るということになります。その環境作りについてお話します。
1:スタートダッシュは朝から
寝ている間は体温が下がり、脂肪燃焼率が下がっていますが、朝ごはんを食べることで体温が上昇。身体を脂肪燃焼モードに切り替えることができます。食事内容は菓子パンだけではなく、ご飯やパンに肉・魚・卵・牛乳・大豆製品などのたんぱく源と野菜や海藻類があると、より体を燃やしてくれます。
また、朝食べるようになると、お昼と夜のボリュームが調整され、自然と食べ過ぎを防いでくれる効果もあります。体を起こす意味でも朝食はしっかり摂りましょう。
2:栄養不足を解消
1食で1日分の食事をしても1日体は持ちませんよね。1日に必要な栄養素は3食たべないと充足しにくいのです。こまめにエネルギーや栄養素が入ってくることによって、細胞を活性化させ、適宜燃やす環境を整えておくことができます。体の代謝を促す栄養素の摂取量が減らないようにしていくことが大事です。
3:水の摂取
実は水分も大きな影響を占めております。水分はとれていますか?水分をとることによっても体を燃やすのに一役かっています。
なぜ水が?と思う人もいるかと思います。
例えばこう考えてみましょう。砂漠に草木は生えませんよね。それは水分が枯渇しているからです。しかしオアシスには草木が生えています。それは水があるからです。
体の水分が枯渇している状態だと、細胞が枯れてしまっているのと同じなのです。それでは体の機能はうまく動きません。つまり体がオアシスのように潤っていれば代謝もスムーズに行われ、燃える環境が整うということになります。
いかがでしたでしょうか。ただ食事を減らせばいいと思っていませんでしたか?
食べることによって体を燃やす環境を作ることができます。体の中で起こっているメカニズムが分かれば食べる意識も変わってくるかと思います。
食べて太ってしまったのなら、食べて痩せることができます。しっかり1日3食たべて、燃えやすい体を作ってください。
担当管理栄養士 : 大嶋浩俊
参考文献
・中村 丁次 栄養の基本がわかる図解辞典 成美堂出版(2011)
・白鳥早奈英 知っておきたい栄養学 学研実用BEST(2014)