「デキる男」のお酒学 〜自分の体質を知ってスマートに嗜む〜/最新情報

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「デキる男」のお酒学 〜自分の体質を知ってスマートに嗜む〜

11月に入り今年も残すところあと2ヶ月。年末になると多くなるのが忘年会などの飲み会です。皆さんも年末は飲み会の予定が多くなるのではないでしょうか?
多くの飲み会の予定をこなす「デキる男」としては翌日にお酒を残さないことが重要です。そのためには自分のアルコール体質と酔いの状態を知っておくことが鍵となります。
 

悪酔いの元凶はアセトアルデヒド

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アルコールは肝臓で代謝されますが、肝臓でどのように代謝されるか知っていますか?
スマートにお酒を嗜むためには、まずはアルコールが体の中でどのように代謝されていくかを知っておきましょう。
 
口から入ったアルコールは胃で約20%、小腸から約80%吸収され血液に入り、肝臓に送られADH(アルコール脱水素酵素)という酵素の働きによってアルコールをアセトアルデヒドという物質に分解します
 
このアセトアルデヒドは動悸や頭痛、吐き気などの不快な症状を引き起こす有害な物質のため、さらにALDH(アルデヒド脱水素酵素)という酵素によって無害な酢酸に分解され、酢酸は血液によって全身をめぐり水と二酸化炭素に分解されて体の外に排出されます。
 
つまり、二日酔いなどの不快な症状は、体の中で分解しきれなかったアセトアルデヒドが原因です。よって翌日にお酒を残さないためには体にとって有害なアセトアルデヒドをきちんとALDHによって無害なものに分解していくことが鍵です。
 

お酒に強い・弱いは遺伝子によって生まれつき決まっている

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よく“お酒はたくさん飲んでいれば鍛えられて強くなる”と言いますが本当にそうなのでしょうか?
 
体に有害なアセトアルデヒドを分解するALDHにはALDH1、ALDH2の2種類あり、ALDH1は血液中のアセトアルデヒドが高濃度にならないと働かないのに対して、ALDH2はアセトアルデヒドが低濃度でも働きます。ALDH2の働きには人によって強弱があり、この強弱によってお酒に“強い”か“弱い”かが決まります
 
また、最近の研究ではALDH2には活性型のN型と不活性型のD型の2種類があり、この2種類によってALDH2の活性が高くお酒に強いNN型、ALDH2の活性が低くNN型の1/16しかないお酒に弱いND型、ALDH2の活性を失っているため一滴もお酒を飲めないDD型の3つの遺伝子タイプに分けられることがわかりました。
 
コップ1杯のビールを飲んでも全く変化のない人はNN型、顔が赤くなる人はND型、全く飲めない人はDD型です。欧米人のほとんどがNN型なのに対し、日本人はNN型もいますがND型やDD型がほとんどのため、お酒に弱い人が多いとされています。
また縄文人はNN型でお酒に強かったのに対して、弥生人はD型遺伝子を持っていたため、縄文人と弥生人の混血である日本人はD型遺伝子を持つ人が多くなったと言われています。
 
つまり、遺伝子によって“強い”か“弱い”かは決まるため、飲み続けていればお酒に強くなるというわけではありません
 

「デキる男」は“ほろ酔い”でお酒を切り上げる

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お酒を飲むと“酔う”という状態になりますが、“酔う”とはアルコールにより脳が麻痺した状態のことを言います。また、酔いの段階は6段階あり、脳の麻痺の度合いによって爽快期から始まり、ほろ酔い期、酩酊初期、酩酊期、泥酔期、昏睡期と酔いが進んでいきます
 
一気に大量のお酒を飲むと肝臓でのアルコール処理が追い付かず血液中のアルコール濃度が急激に上昇するため泥酔期や昏睡期に一気に進行してしまうため危険です。昏睡期は脳全体に麻痺が広がるため死に至る場合もあります。
また、飲酒量が増えるにしたがい脳の麻痺が進み不快な症状が出てくるため、お酒を楽しみながら飲みたいのであれば“ほろ酔い期”の段階で飲むのを切り上げることが大切です。
 
さて、今回はアルコールの体質と酔いの状態について解説いたしました。みなさんのアルコールの体質はどのタイプでしたか?
自分の体質に合った飲み方がデキる人は、まさに「デキる男」です。次回は「デキる男」として知っておきたい“アルコールとの上手な付き合い方”をレクチャーします。
 
担当管理栄養士:河村桃子
 
 
参考文献
・横井秀輔「世界で一番お酒に弱い日本人」文芸社(2017)
・飲酒の基礎知識、公益社団法人アルコール健康医学協会
 http://arukenkyo.or.jp/health/base/index.html(2018.10.20閲覧)
 
三城円ブログここまで

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