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大学生のアスリート必見 食事の基本・未来を見据えた考え方

大学生まで本格的に競技を続けている選手は、今後実業団で活躍することを意識する選手や、プロを目指す選手もいるでしょう。それと同時に、理想と現実のギャップなどが出てくる時期の可能性もあります。理想と現実のギャップの差を小さくできるように、食としっかりと向き合う機会が大切です。
 
 

食生活の自立を目指す

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大学生になると一人暮らしを始める選手もいると思われます。また寮生活の中で自己管理が求められる選手もいるでしょう。毎日ハードな練習に追われ、食事はつい外食やコンビニのお弁当などで済ませてしまうこともあると思います。しかし、そのような食事で栄養バランスがとれているでしょうか。
 
そこで栄養バランスを考えてみましょう。
 
 
栄養バランスを考える
栄養バランスは、まず主食をしっかりととりましょう。スポーツするときのエネルギー源となる糖質をしっかりととることが大切です。
 
そして身体を作るためのたんぱく質として肉、魚介類、大豆製品などの主菜を組み合わせ身体の調子を整えることをおこなうビタミン・ミネラルがとれる副菜、野菜のおかず、汁物にも野菜をプラスして具だくさんの汁物にすれば野菜からの栄養素がまるごととることができます
 
もしも、主菜だけではたんぱく質量が少ないのであれば、副菜、汁物にたんぱく質をプラスすることにより、たんぱく質量のアップにつながります。果物、乳製品なども一緒にとることができるとさらに良いでしょう。
 
 
学生寮で生活する選手の工夫をポイント
学生寮では、競技に関係なく同じ食事を提供されている選手もいると思われます。その中でも、栄養バランス、組み合わせを考えることが大切です。上記を参考にしながら、選手自身でご飯の量を調整すること、たんぱく質が足りないのであれば、卵、大豆製品等を持参し、いつものメニューにプラスすることなど工夫してみましょう。自分の競技にあった食事を知っておくことで、さらに理想の食事に近づくことができます。
 
 

未来を見据えた計画を

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実業団選手、あるいはプロとして競技を続けていくのであれば、食事や栄養面を専門家から受けることが理想的です。そのような専門家が近くにいるようであれば相談してみましょう。しかし、いくら素晴らしい環境が用意されていたとしても、選手自身の目的が定まっていなければなりません。
 
選手自身がどうなりたいのか、今後どのように競技生活を送っていきたいのか考えてくださいね。
 
 
自分がなりたい身体をイメージする
自分がなりたい身体、イメージ、目標にしている人などを設定してみると良いでしょう。その上で、自分の習慣、クセ、食生活などのパターンを洗い出してみてください。競技を続ける上では、長期的な計画が必要です。競技によってパターンは異なると思いますが、「試合期」「トレーニング期」「休息期」などに分けて食事を調整することもひとつの方法です。
 
大学生まで競技を続けられたことに感謝し、これからの未来を見据え、自分が実業団選手やプロ選手になりたいのか、指導者となっていくのか、趣味程度で続けていくのか、自分の身体と向き合う時間を作っていけると良いですね。まだまだ、専門家が近くにいるチームに所属している選手は少ないことが考えられますが、環境が整ってからではなく、環境が整う前から準備をしていきましょう。
 

担当栄養士:Eriko

 
参考文献
・鈴木志保子「スポーツ栄養学」株式会社ベースボール・マガジン社(2016)
・柳沢香絵「アスリートのためのスポーツ栄養学 栄養の基本と食事計画」株式会社学研パブリッシング(2015)
 
 
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