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いつもの肉じゃがを薬膳料理にする方法

薬膳の世界では、旬の食材はその時期の身体に必要な効果を持っていると考えられています。冬は身体を温めること、そして冬の五臓でもある“腎”をサポートする黒色の食材を意識することがポイントとなります。
 
薬膳というと、難しく考えてしまう人が多いですが、この旬や色の食材を使うというのも薬膳の一つ。季節ごとに少し食材を変えてみれば、いつもの料理も薬膳に変えることができます
 
今回は、家庭料理の定番、肉じゃがを冬の薬膳にする工夫を紹介します。
 

肉じゃがは気を補い、胃腸を整える薬膳

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“肉じゃが”は家庭でよく作られる料理の一つです。薬膳的にみると、肉や芋類は、私たちの元気の源でもある“気”を補う効果があり、玉ねぎには、その“気”を巡らせる効果があります。また、胃腸の調子を整える食材が多いため、お腹の調子が悪い時にも食べやすい料理です。普段から食べるのもいいですが、疲れた、お腹の調子が悪いといった時に食べれば、肉じゃがもあなたにとって元気にしてくれる薬膳となります。
 

肉じゃがを冬の薬膳にする方法

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冬の色でもある黒い食材をたっぷり使った肉じゃがです。今回は乾物を多く使いました。水で戻して、野菜を炒めるときに一緒に炒めましょう。見た目は真っ黒ですが、黒ゴマの香りと甘味が丁度よく、いつもと違った肉じゃがを楽しむことができます。冷えが気になる方は、生姜を一緒に煮たり、黒こしょうをかけてください。
 

冬の薬膳のポイント

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冬には冬の養生の方法があります。季節ごとのポイントを知っていると、いつもより風邪をひきにくく、調子のいい毎日を送ることができるでしょう。
 

冬に起こりやすい不調

寒い冬は、身体を緊張させて血の巡りが悪くなり、手足の冷えや腰痛を引き起こします。また、冬の五臓である腎が弱まると泌尿器系や水分の代謝が悪くなり、頻尿やむくみが起こります。また、腎は生命力を蓄える大切な働きがあり、腎を弱らせてしまうと老化にも関わります。
 

冬には黒い食材を意識しましょう

今回の冬の薬膳は、黒い食材を意識して入れました。黒ゴマのペーストを入れるため、色は黒くなりますが、ほんのり黒ゴマの香りが効いて食欲をわかせるとともに、肌に潤いを与えるほか、血を補う作用もあります。
木耳やひじき、金針菜、クコの実も血を補ったり、成長や生殖にも関係する精を補う作用があり、アンチエイジングの働きが期待できます。黒い食材には血を補い、貧血のような症状を収めるほかに、夜に眠れない、いつも不安があるような場合に落ち着かしてくれる効果もあります。豚肉の代わりに使う牛肉のは、血を補うだけでなく、血を巡らせる活血の作用があるからです。
 
 
薬膳は、香りの強い中国の高麗ニンジンなどを使うイメージが強いですが、いつも家にある食材でも作ることができます。まずは旬や季節の色を意識してみましょう。春には山菜、夏にはとうもろこし、秋には白ごまやれんこん、冬には黒ゴマや木耳などを食事に取り入れてみましょう。いつもの料理に“プラス”するだけで、薬膳料理に変えることができます。ぜひお試しくださいませ。
 
担当管理栄養士:相川朋世
 
 
参考文献
日本中医食養学会「現代の食卓に生かす「食物性味表」改定2版」(株)平河工業社(2014)
伊藤隆、他「ココロとカラダの不調を改善する やさしい東洋医学」株式会社ナツメ社(2016)
 
 
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