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初めてママさんの離乳食~食物アレルギー編~

子どもがアレルギーと診断されたり、アレルギーになのかも?
と悩んでいるお母さんはいませんか?
子どもの食物アレルギーは治る可能性があるので、正しい対処法を知ることが必要です。
 
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人間の体には異物を取り除こうとする免疫機能が備わっていて、異物を排除するように免疫機能が働く原因となる物質をアレルゲンと呼びます。特定の食物を異物と認識してアレルギー反応を引き起こすことを「食物アレルギー」と言います。
 
特に赤ちゃんは消化能力や免疫機能が未熟なので、消化しにくいたんぱく質や脂肪分などを摂るとうまく分解できずに腸内に未消化で残り、アレルギー反応を起こしやすいのです。
 
前回のコラムでは離乳食の一般的な進め方の目安をお話しさせていただきましたが、アレルギーの心配があるお子さんはアレルギーを起こしやすい食品や消化の良くないものを避け、離乳食はゆっくりと進めていくのがいいと思います。
 
 
赤ちゃんは離乳食が始まると、腸内細菌のバランスが変わります。2~3歳ころまでにその子の腸内フローラが出来上がります。腸内フローラが完成するまでの離乳食期はとても大切です。
善玉菌の多い腸内は免疫力が高く、アレルギー反応を起こしにくくしてくれます。善玉菌は炭水化物(オリゴ糖)や食物繊維、発酵食品などを好みます。
 
ごはんや野菜、海藻を中心とした離乳食を進めていき、腸のバリア機能が整う1歳すぎくらいから、穀物5:野菜3:たんぱく質1:海藻類1のバランスを目指してみてください。
 
アレルゲンとなるのは、消化の不十分な異種たんぱく質です。
たんぱく質の中でも乳幼児の食物アレルギーの原因となるのは「卵、牛乳・乳製品、小麦」です。
生より加熱をした方が食物の抗原性は低くなります。体に異物と認識されにくいように、しっかりと加熱してから与えてください。ただし、加熱をすればすべて食べられるわけではないので、初めての食材は必ず1さじから始め、何か症状が出てないか様子を見てください。
 

食物アレルギーの主な症状と表示

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おもにアレルギー症状があわれるのは、以下4つです。
 
①皮膚症状・・じんましん、湿疹、紅潮、かゆみなど
②呼吸器症状・・咳、鼻水、くしゃみなど
③粘膜症状・・口唇や目の周りが腫れる
④消化器症状・・嘔吐、下痢、腹痛など
 
表示される食品は27品目
・義務づけられている7品目
 ・・卵、乳、小麦、そば、落花生、えび、かには
  わずかでも使用されていたら表示しなければならない。
 
・推奨されている20品目
 ・・あわび、いか、いくら、鮭、鯖、牛肉、豚肉、鶏肉、大豆、
  カシューナッツ、クルミ、ごま、  松茸、山芋、オレンジ、
  キウイフルーツ、バナナ、桃、りんご、ゼラチンは
  加工食品に含まれていても表示されないことがあるので注意が必要です。
 
アレルギー症状が起きてしまったお子さんは、アレルゲンとなる食物を一定期間除去する離乳食を進めていくことによって少しずつ耐性ができ、除去対象だった食物を食べることが出来る可能性があります。
お医者さんに相談しながら、焦らず、心配し過ぎず、子どもの様子を見ながらゆっくり進めていきましょう。
 
弊社では添加物の入っていない本物の調味料などの販売も行っております。
お気軽にご相談お問い合わせくださいね。
 
担当管理栄養士 : 若林 ゆかり
 
<参考文献>                                
山田奈美著「つよい体をつくる離乳食と子どもごはん」主婦と生活社(2015)
千葉友幸監修「子どもが喜ぶ食物アレルギー安心レシピ」家の光協会(2015)
 
 
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