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感情コントロールの要は「腸」?!

最近、腸は第二の脳と言われているのを耳にしたことはありませんか?
 
脳は、体にとって危険な細菌やウイルスを安全かどうか判断できませんが、
それを殺菌したり排出する働きができるのが“腸”です。
 
腸には人間の免疫細胞の7割以上が集中し、免疫の要になっています。
そのため腸内細菌のバランスが崩れ、
腸内フローラが乱れると様々な不調が出てきます。
 
□何となく気分がすぐれない、
□疲れが抜けない
などの症状を感じることが多い5月。
 
“幸せ物質”と言われるセロトニンやドーパミンと腸内環境についてお話します。
 

感情コントロールは「腸」が要?!

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人間の感情や気持ちをコントロールする
神経伝達物質のドーパミンセロトニンで作られ、
腸内細菌によって前駆体は脳に運ばれます。
 
ドーパミンは、フェニルアラニンから合成される幸せを記憶する物質で、
歓喜、快楽、興奮といったメッセージを伝える働きがあります。
 
セロトニンは、トリプトファンから合成されるやる気を起こさせる物質で、
心身の安定に関与します。
 
ストレスを受けると視床下部から下垂体に指令が行き、
副腎皮質からホルモンが分泌され、腸内環境に影響を与えます。
腸内細菌はストレスを受けると悪玉菌が増え、善玉菌が減り、
腸内フローラは荒れてしまいます。
 
 
 

腸内環境を整える栄養素

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腸内細菌のえさとなる食物繊維オリゴ糖を摂取することで、
乳酸菌やビフィズス菌が増え腸内フローラの状態を改善し、
セロトニンを増やすことができます。
 
腸内環境が整うと、
●ビタミンB群の合成が増える
●免疫力が高まる
と同時に、幸せ物質のセロトニンやドーパミンが脳に送られ、
心身共に安定することが期待できます。
 
欧米型の食事は食物繊維が少なく、
肉類の動物性たんぱく質や脂質を過剰に摂取し悪玉菌が増え、
腸内腐敗がすすみ腸内フローラが悪化します。
 
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食物繊維の多い和食に変えていくことで、
便のかさが増し、腸内の腐敗物質を早く体外へ排出するので
腸内フローラが改善されます。
 
昔から食卓にあるしょうゆや味噌、漬物などの発酵食品に含まれる
発酵菌は腸の中で酸を作り、腸内環境を整えてくれる効果があります。
 
一汁一菜という言葉があるように、
ご飯、味噌汁、お漬物や煮物、お浸しなどを食卓にそろえてみませんか?
 
ちょっと頑張れない・・・という方は、ご飯に雑穀を混ぜて炊くだけで
食物繊維、ビタミン、ミネラルが手軽にとれるようになります。
お味噌汁には、旬の食材をたくさん入れてパワーを頂きながら、
病気やストレスに負けない体と幸せを手に入れましょう!
 
弊社では、おひとりおひとりのライフスタイルに合った食生活や
腸内環境を整える調味料、食材などのご提案もしております。
また、5月には雑穀について学べる講座も開催いたします。
まずは、お気軽にお問い合わせください。
 
担当: 若林 ゆかり
 
<参考文献>
藤田紘一郎「腸内革命 腸は第二の脳である」海竜社(2011.9)
光岡知足「人の健康は腸内細菌で決まる!」技術評論社(2011.4)
 
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